おしらせ
一身上の都合にて、退職し、独立いたしました。
今まで、ありがとうございました。
また、御縁がありましたら、よろしくお願いします。
八重垣 誠
(やえがき まこと)
自己紹介です。
名前は
八重垣 誠(やえがき まこと)
ともうします。
学歴:八戸高校卒業、弘前大学医学部医学科卒業、弘前大学大学院卒業、ニュージーランドのオタゴ大学に留学
医学博士:弘前大学社会医学講座にてスポーツ医学の実地研究(日本体育大学柔道部、日体大相撲部、東洋大学駅伝部、湘南ベルマーレなど)、地域住民の健康増進(岩木プロジェクトにおける総合検診、運動教室)などを中心に携わってきました。
職歴:弘前大学付属病院整形外科、八戸市民病院、青森労災病院、はまなす医療療育センター、弘前市国立・市立病院、函館市立病院、高岡整志会病院、桂整形外科、金木尾野病院などにて様々な上司、スタッフ、患者さんから医療以外にも色々なことを勉強させていただきました。また、整形外科は小児も守備範囲ですので、小児科と、創の管理の勉強のため形成外科でも研修させていただきました。今後は当院で、今まで培ってきた事を地域に還元し、寄り添っていきたいと考えています。
資格:
日本整形外科学会専門医
日整会認定リハビリ医
日本リウマチ学会員、
日本臨床リウマチ学会員、
日本人工関節学会員
身体障害者指定医 (書類作成)
補装具交付意見書作成(内反足の靴型装具の作成や、膝、手などの各種装具の交付)
医師会看護学院 整形外科 講師
趣味:旅行、読書、音楽鑑賞、温泉、スポーツ鑑賞など。
関節リウマチの疼痛治療において、MTX, 生物製剤、カクテル療法も大事です。さらに並行して疼痛管理として痛み止めの内服・注射の併用も重要となります。
時間がなかったので、会場内のシャチホコを併記してます。
八戸の冬は雪は平野部は少ないですが、路面が凍結気味です。土地柄スケートなどの冬季競技が盛んで、現在、新規スケート場が建築途中です。
痛みと漢方
エコーキャンプ
帯状疱疹後疼痛
まつ毛の医療薬グラッシュビスタを置いております。使い方を工夫すれば、一箱3ー4ヶ月持つので、エクステが月に五千円前後と考えると経済的ではあります
腰痛やヘルニア、狭窄に伴う腰痛における治療について講演会に行ってきました
私の現役時代の根本となる考えは”心には体力がある”というものだった。人間の心は使えばすり減るもので、回復させながら使わないといけない体力のようなものだと考えていた。疲れ切った状態で走ってしまえば怪我をする可能性が高くなるのと同じように、心が消費された状態で無理して頑張ってしまえばある日ぱたっと動けなくなってしまう。それこそ致命傷になるので、直前に回避するようにしていた。
いくら勝負が好きでも、いくら競技を愛していても、夢中になっていても、続けば人は疲れる。長期間の深い没頭が競技力を保つためには重要だけれど、それなりに心の体力を溜め込まないと耐えられない。休むと一言で言うが、疲れているのは体ではないことは多々ある。心の場合に重要なのは休むこともだが、何より”距離をとること”だ。そこに身を染めている間はいくら休んでも本当の疲労は取れない。一定の距離を一定期間とって、初めて疲れていたことに気がつく。長期間疲れていると、自分が疲れていることにすらそもそも気づくことができない。
心には体力があり、年齢とともに少なくなる心の体力を、都度溜め込む時間をとり、それをどこに集中配分するかが重要だろうと思う。
ただし、高齢者や糖尿病、抗凝固剤療法中の患者さんは、様々なリスクが上がるため、リスクをとるか攻めるかどうかは、患者さんの考え方次第ですので、出来るだけ利益が上回る方向でご提案していきます。
薬もトラムセット、リリカ、サインバルタ、漢方のほか、ドーパミン製剤(ビシフロール、ニュープロパッチ)も疼痛緩和に有用なようです。ただし、ベンゾジアゼピン製剤は離脱が難しい事もあり、自己判断による中断は危険なため、相談の上、減薬・中止を相談した方がいいようです。
また、腰痛は今までの生育環境、仕事や学校、親子、夫婦問題といった社会的背景の評価もして行く事もありますし、病前性格や労災関連もあり、一筋縄ではいきません。BS-POPやMMPIなどの評価をしている大学もあります。八戸周辺でできる事は神経科や精神科、内科と病診連携が必要です。
関節リウマチは昔から人々を悩ませてきました。
ルノワールもその1人です。
「父の身体は日を追うごとに石のように固まり、硬直した手は何も握ることができなかった。皮膚はもろく、破れやすい粘膜のようで、筆の柄で傷つけないようガーゼを当てていた。変形した指は筆を握るというより摘(つま)んでいるようであった」
印象派の画家ルノワールの息子の手記の一文です。ルノワールも関節リウマチによる高度の手の変形から、晩年は車いすの生活を余儀なくされました。絵筆を包帯でくくり付けて描いている写真や動画が残っています。
「四支動かず、百節皆疼(いた)み、身体太(はなは)だ重く、なほ鈞石(きんせき)を負へるが如(ごと)し。布に懸(かか)りて立たむと欲すれば翼折れたる鳥の如く、杖(つえ)に倚(よ)りて歩まんとすれば、足跛(ひ)ける驢(うさぎうま)の如し(手足が動かず、多くの関節が痛み、体がすごく重くて石を背負っているようだ。布によりかかって立とうとしても翼が折れた鳥のようにうまくいかず、杖に寄りかかりながら歩こうとしても足が不自由な小馬のようだ)」(万葉集 巻五)
万葉の歌人・山上憶良が病に苦しむ人(おそらく自分自身)を描写した文章なのですが、この病気が実は関節リウマチではないかと言われています。
ルーベンスも関節リウマチを患っていたという説もあります。彼の絵(特に晩年の自画像)の中に、明らかに関節リウマチに特徴的な手指の変化を読み取ることができます。
デュフィーというフランスの画家も関節リウマチを患っていました。彼は1950年代にアメリカのボストンにわたって、当時、関節リウマチの特効薬と思われていた副腎皮質ステロイドで治療を受けました。ただ、痛み止め(アスピリン)を併用したために、胃潰瘍ができて、大吐血で亡くなってしまいます。
このように関節リウマチは洋の東西を問わず、文化史にも形跡を残しています。
一身上の都合ですが、退職、独立いたしました。
今まで、大変お世話になりました。
また、御縁がありましたら、よろしくお願いします。